投稿者: 高山拓也

日本発の心不全治療のエビデンス創出を目指す

少なくとも年間約30万人の入院患者がいるとみられている心不全。治療法はまだ固定しておらず、新たな治療法が次々に開発され、ダイナミックに変化しています。当社がEDC開発という形でサポートさせていただいております、急性心不全に対するSGLT2阻害薬の効果を検証する多施設前向きRCT”EMPA AHF研究”を中心に研究代表者の順天堂大学大学院循環器内科学講座の末永祐哉准教授にインタビューをさせていただきました。研究の背景から、研究者としての醍醐味まで幅広い記事になっています。

転倒による大腿骨頸部骨折は他にどのような外傷を伴っているか?

本研究では、転倒で受傷する外傷として重要度の高い股関節骨折の患者さんを対象にした記述研究です。著者自身が、股関節骨折の合併損傷に後々気付くと言う苦い経験をした際に感じた「実際にどの程度の頻度で合併損傷があるのだろう」という疑問を形にしました。 本研究を通して、約6%に合併損傷があることがわかり、頭部や上肢に多い傾向が示されています。股関節骨折はcommon diseaseであり、約6%に合併損傷があると言う事実は、救急外来での診療に役立つ内容ではないかと思います。

ICUでの抜管失敗の予測に抜管前の胸部レントゲン画像は有用か?

TXP Medical株式会社リサーチチームでは,医療データ分析コンペティションへの参加や公開データセットを用いた研究も積極的に行っています。今回は,国立シンガポール大学が主催したHealthcare AI Datathonにおいて Finalist & Outstanding Performance Awardに選出され,その後Critical Care Explorations誌から出版された研究論文を紹介します。